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福岡市内のとある自動車修理工場…。
そこに池上はいた。
「おい、おっさん。宮田オートサービスってのはここか?」
池上が修理工の男に聞く。
「てめぇ、初対面なのになんちゅう言葉を使いよっと?ここは宮田オートサービスで、俺は代表の宮田淳夫ばい。」
修理工の男は、池上に宮田オートサービスの主である事を伝える。
「高園に聞いたが、お前の息子もここで働いてるやろ?」
池上は修理工の男に聞く。
「そうだが、呼んでくるばい。」
修理工の男は奥の作業場に駆け込む。
修理工の男に連れられ、若い男がやって来る。
宮田俊樹。高園と同じ暴走族に所属していた。
宮田オートサービスの後継者として声がかかり、
得意の車体修繕に経理と切磋琢磨している。
「お前が、宮田俊樹か。高園に聞いて、鳥取からこれを持ってきた。」
池上は乗ってきた、トレーラーの荷台にかけていたカバーを外す。
そこには、フロントが大破したR35GTーRが乗っかっていた。
「実はな、高園はうちの店のチームドライバーとしてD1GPに出る。話は簡単だ。これを直して、D1参戦のための車体を作ってくれ。高園のリクエストや。」
池上は俊樹にR35GTーRの車体を預ける。
「かしこまりました。最高のマシンに仕上げさせていただきます!」
俊樹はR35GTーRを工場の奥に運び、修理に取りかかる。
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