あとがき

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さて、このお話は実話だと書きました。 多くの作品を書く人がそうだと思いますが、小説より奇なりの実話を味わい、フィクションのエッセンスを加えてお話にすると思います。 パパでフィクションは最後のママを殺す部分です。 本当に殺していたら犯罪です。 手帳を見つける部分までは実話です。 火傷の痕が人面相になっている部分は・・・想像にお任せします。 ただ、僕の左足には確かに火傷の痕があります。 お話にはテーマがあって、この場合は血のつながりに因果を感じてしまう・・・ということでしたが、この部分はまた、別のお話で表現したいと思います。 事実でであることは、僕はお話しにあるような、西成という、汚い街で生まれて、父親殺しを間接的にしたという罪を背負っているということ。 最初語り手が「かつき」で、それが次第に「パパ」に変わり、真ん中では「お父ちゃん」が語ってる。それがまた、戻っているのは文章として倒錯しているのでは?と思われがちですが、実際、このエピソードはかなり倒錯しています。 これはどんな小説を書いても、影響されてしまうでしょう。 実際、パパのお話がある年の2月のお話で、3月の息子の誕生日には、寝顔しか見せてもらえず、そのまま別居して、秋には離婚しています。 事実なんてそんなもんです。 今、別にスズランという恋愛小説を公開していますが、これは、結婚中の出来事や不倫関係のお話です。 「パパ」はママが一方的に浮気しているように思えますが、実は、そこにたどり着くまでには、自分自身の行いの悪さが、影響しています。その悪い行いを、「スズラン」で懺悔しています。
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