1023人が本棚に入れています
本棚に追加
いたらおこるくせに。
パパがこたつにはいってきた、「えい!」パパのあしにパンチ!
「かつき!」
パパがぼくのなまえをよんで、ぼくはひきずりだされた。
でもそのてはやさしくて、やっぱりパパだった。
パパはあおむけになってこたつにはいって、ぼくはそのおなかのうえにのったよ。
パパがあそんでくれるじかんだ。いつもそうだった。ごはんができるまで。
ぼくはパパにおはなしをしてほしかった。もう、えほんはママがしてくれるから、ちがうおはなしがいいな。
「パパ、おはなしして」
「いきなりか。そうやな、しばらく遊んでやれんかったからな」
パパのことばは、ママやぼくやバーバとはなんかちがう。テレビとかでおもしろいひとがしゃべっていることばだ。パパもおもしろいひとのなかまなんだとおもってた。
「お話やったらなんでもええんか?」
「うん」
「何から話そうかな。でもかつきには難しいややろな」
「いいよ、パパ、むずかしくても」
ぼくはパパがおしゃべりしてくれるだけでうれしい。こうしてパパのおなかのうえにのっているだけでうれしいんだ。
「パパしばらくおらんで、ごめんな」
「さみしかったよ、パパ」
パパはぼくにあやまった。
「東京、ってところに仕事で行ってたんや」
「おしごと?」
「そう、お仕事。それも終わったから帰ってきたんや」
「じゃあ、ずーっといっしょにいるんだね」
「おう、ずーっと一緒におるよ」
ぼくはうれしかった。パパがずーっといっ
最初のコメントを投稿しよう!