パパ

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いたらおこるくせに。  パパがこたつにはいってきた、「えい!」パパのあしにパンチ! 「かつき!」  パパがぼくのなまえをよんで、ぼくはひきずりだされた。  でもそのてはやさしくて、やっぱりパパだった。  パパはあおむけになってこたつにはいって、ぼくはそのおなかのうえにのったよ。  パパがあそんでくれるじかんだ。いつもそうだった。ごはんができるまで。  ぼくはパパにおはなしをしてほしかった。もう、えほんはママがしてくれるから、ちがうおはなしがいいな。 「パパ、おはなしして」 「いきなりか。そうやな、しばらく遊んでやれんかったからな」  パパのことばは、ママやぼくやバーバとはなんかちがう。テレビとかでおもしろいひとがしゃべっていることばだ。パパもおもしろいひとのなかまなんだとおもってた。 「お話やったらなんでもええんか?」 「うん」 「何から話そうかな。でもかつきには難しいややろな」 「いいよ、パパ、むずかしくても」  ぼくはパパがおしゃべりしてくれるだけでうれしい。こうしてパパのおなかのうえにのっているだけでうれしいんだ。 「パパしばらくおらんで、ごめんな」 「さみしかったよ、パパ」  パパはぼくにあやまった。 「東京、ってところに仕事で行ってたんや」 「おしごと?」 「そう、お仕事。それも終わったから帰ってきたんや」 「じゃあ、ずーっといっしょにいるんだね」 「おう、ずーっと一緒におるよ」  ぼくはうれしかった。パパがずーっといっ
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