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しょにいてくれてあそんでくれる、
「ねえ、パパ、いろんなおはなしして」
「絵本読んで欲しいんか?」
「えほんは、いいよ」
「どんな話? 面白い話? 悲しい話? 怖いはなし?」
「こわいはなしがいい」
おはなしはなんでもよかったけど、ぼくはパパにこわいはなし、してっていった。ママやバーバはこわいはなししてくれないもん。
「怖い話か… さすが俺の息子やなぁ。変わってるわ。よっしゃ怖い話したろう。けど、子供やからあんまり意味わからんかもしれんなぁ」
「いいよ、パパ、わからなくても」
パパといっしょにいるだけでいいんだ。ママもいっしょにいればいいのに。
「かつきほんまは怖がりなくせに、よう怖い話とか好きやな。俺も、怖がるかつきを無理矢理、お化け屋敷とか連れていったり、わざと怖いテレビ見せたりしてたけど、怖がりながらも好きなんやな。俺の子供の頃にそっくりや。今でもパパは怖がりやけどな。そうややな、パパの子供の頃の話してやろ。かつきは今、どこに住んでるか知ってる」
「うーん、わかんない」
いえのことかな。
「富山県ってゆうんや」
「とやま…け…ん」
「そう。ほんでパパの生まれたのは大阪府」
「お・お・さ・か」
「そう、大阪のな、西成ってとこやねん。けど、実際はその西成ってとこに住んでたのは小学校行くまでやから、六年くらいかなぁ。ところどころの強烈な印象しか覚えてへんからな。パパは昭和四十五年生まれや、万博の子ってよく言われたな。その頃の大阪人にとっては万博の年っちゅうもんが、生活に強烈な印象を与えてたみたいや」
パパのはなしはどんどんむずかしくなって
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