浅田剣一1

7/18
前へ
/444ページ
次へ
 次の瞬間、白球は左中間へ。  力んだからか、コースは良かったものの、高めに浮いた。  それを、持ってかれた。 「レフトーっ!」  叫んでも、まだ打球は落ちてこない。  やられた――いや!  ガシャン  フェンスに打球が直撃した。 「ふたつ!」  …はセーフになるが、仕方ない。  内野にボールが戻ってくる頃には、バッターは悠々とセカンドを陥れていた。  この大会期間で、初めてマトモに打たれた。  何者だ、アイツ。  
/444ページ

最初のコメントを投稿しよう!

591人が本棚に入れています
本棚に追加