針穴と糸先

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大広間に入ると中には何人か既に居た。 19時スタートなのに。 入口入って右側から縦にテーブルが川文字の様に列んでいて、畳みには座布団が置かれいた。 「遥、奈々!! こっちこっち」 左手奥から2つ目の席にいた、矢口 真矢(やぐち まや)が遥を呼んだ。 真矢と遥は大学でミステリー研究会を発足していたが、研究会には部員がいなかった。 確か風の噂で、真矢は探偵事務所で働いているとか。 遥もピカ一の推理力を持ち、真矢に一緒に探偵やらないかと何度も誘われていたらしい。 まぁ、ネタが尽きないらしく二人で飲みに行く事もしばしばあるみたい。
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