針穴と糸先

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髪の毛を指でクリクリ触りながら、現れたのは里早 牧子(さとさ まきこ)。 里早「どこに座ればいいの? 決まってるの?」 真神「空いてるとこでいいんじゃない、バランスよく座れば?」 このバランスとは、私達のところは人数多いから少ないところ。空いてるところたんくさんあるだろ。 と言う意味も込められている。 首をカクカク傾げながら、こっちの方がいいかな、あっちの方がいいかな……と独り言を呟きながら席を選んでいた。 里早もクセのある人で、みんなはなるべく近付かない様にしていた。 まさか呼ばれていたとは。 まぁ、悪い人ではないのだが。 奈々の中の『空気が読めないリストベスト5』に入っている。
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