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居酒屋の中に入ると、店員さんが奥の部屋へと案内してくれた。
大広間の前に着くと店員はこう言った。
店員「あの、招待状をお持ちでしょうか? ないと入れないらしいですょ」
招待状?って貰ってないんですけど!!
パニックのまま奈々は遥を見た。
遥「あ、これですか? 2人分です」
肩からかけていた、かばんから2通の黒い封筒を取り出した。
中には、カードみたいなのが2枚づつ入っていた。
うち、1枚は黒い紙の中央に銀色で《招待状》とそれぞれの《名前》が書かれている。
もう、1枚にはくじ引きによくみられる形状(カード型)の黒い紙に金色で『プレゼント』と書いてあった。
奈々「なんで、私の分も遥が持ってる訳?」
遥「だって、奈々ん家のポスト……ぐちゃぐちゃになってて。 あっ……見てないなぁこりゃ。と思って見たら。やっぱし入ってたし、見て正解ね♪」
奈々「あっ、そかぁ……ここ一週間くらい忙しくてみてないや……ごめん。ありがとう」
遥「どういたしましてぇ~今度、なんか奢(おご)ってね~」
遥はキラキラ目を輝かせながら大広間の扉に手をかけた。
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