4章 実艦的対潜訓練

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艦橋から指示が伝えられた 「対潜見張りを厳となせ」と… 「バカを言うな 戦時中の潜水艦は潜望鏡で覗き込みながら敵艦へ魚雷を放っていたがそれは魚雷が直進しかしない時代の話… 高性能化された潜水艦は潜望鏡なしでも確実に敵艦の距離 方向を把握し魚雷を放つ しかも魚雷は追尾式のため防御装置がなければ間違いなく命中する」 刻々と時間は過ぎる…だが各艦やヘリコプターは相変わらずの状況だ 確かに某国の潜水艦の性能はあまり高くない しかし相手にする潜水艦の防御力は自衛隊仕様…性能は歴然としていた 「ワザと1隻やられてしまえ」 一応 想定では潜水艦が魚雷を放てば潜水艦は位置を教える打ち合わせになっていた 実際に魚雷が発射されたならパッシブソーナーが探知する設定だった 3隻のうち1隻でも魚雷を撃ち込まれたならば潜水艦の位置が判明するので周辺に対潜魚雷をお見舞いするだけである 「早くしろ いくら最新型でも絶対に沈めてやる」そう考えていた 再び艦橋から指示が伝えられた「対潜見張りを厳となせ」…アホかコイツ何度も言うな ヘタすれば全滅…? 最悪の事を考えてしまったimage=151252948.jpg
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