4章 実艦的対潜訓練

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その時アスロックを操作する管制室では慌ただしくなった 待ちわびた攻撃…ではない 探知できないと完全に諦めていたために奇襲を受けたようにドタバタ劇になっていた ちなみに管制室で待機していた2等海曹は完全にリラックス状態だったためアスロックのミサイル発射命令が出た時にコーヒーを全部こぼしてしまい管制室の床はコーヒーまみれになっていた 話を戻そう… アスロック対潜水艦ミサイルは「とっさ攻撃法」により発射された 「とっさ攻撃法」は敵の詳細な位置が分からないまでもわずかな情報から兵器の性能で補完する事で撃沈を期する攻撃手段であり命中性は低下するが敵より先制攻撃する事で戦意を削ぐか敵が攻撃してくる際のタイミングが失われる アスロックの発射が告げられた直後に対潜ヘリコプターが真上を猛スピードで飛び越えた 仮にアスロックの攻撃で生き残っていても潜水艦の上空から襲いかかるヘリコプターでトドメ…のはずだった しかし先に告げられたのは「はつゆき型1発 はたかぜ型2発 潜水艦の魚雷を被弾した」だったのだ 被害判定はそれぞれ小破 中破…まさか先制攻撃したと思ったのに…? その直後 ヘリコプターからの攻撃を受けた潜水艦の撃沈判定が告げられたimage=151180157.jpg
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