3章 戦後の潜水艦と対潜水艦配備

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現代の潜水艦は建造技術さえあれば戦える艦種ではない 100年もせずに全長は20m程度のシロモノが100m超などザラになり 数十tの船を潜航 浮上させる事に多くの犠牲を払ってきたものが今は1万tを凌駕し 100m潜航すれば最新鋭のはずが200m程度では弱小海軍扱いである その陰には工業技術の努力があった 潜水艦の船体に使用する鋼鉄の厚みが増せば深深度化は簡単であるが重量が増えてしまうとその動力も増大し雑音が増す 原潜ならば高速で敵艦隊を振り切るがディーゼルエンジンの通常動力は最大速力も限界がある そもそも通常動力のアドバンテージである静粛性を殺す事になる 逆に鋼鉄の厚みが薄いと深深度化は不可能である そのために工業技術力の向上は避けられない課題であった「薄くても深深度に耐える鋼鉄が必要」である そして戦前の日本はアメリカほどの合金技術を持ち合わせていなかった工業技術を現代ではダンピング課税をさせるほどの世界水準を持つ国にまで成長した 一部の技術は自動車に転用され軽量化に伴う燃費向上や高強度がもたらす安全性能になり軍事分野のための技術ではなくなったimage=152292903.jpg
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