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「………東京駅に……向かってください……!」
私は運転手にそう告げると、声を殺して泣き出してしまった。
何を、信じればいいんだろう。
誰を、好きだったんだろう。
お母さん。
私、見る目なかったよ。
お母さんに相談したくても、もう、いない。
何にも、見たくない。
聞きたくない。
私も、あの時死ねばよかったのよ…!
嘘ばっかりなこの街も、嫌い。
社長とか。お金とか。片親がどうとか。
そんな理由をつきつけられる私自身も、もう、どうでもいい。
ふと、ラジオから優しい歌が聞こえてきた。
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