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夜の街の景色が、列車の窓の外に移り変わっていく。
お願い。
悲しみも苦しみもない場所へ、連れていって…。
私は生きる価値もない女なの。
もう、全て失ったわ……。
私は泣きながら、窓に額をつけて目を伏せた。
母さんがいない街なんて、いらない。
琢磨が裏切った街なんて、大嫌い。
お金で片を付けようとする汚い街、東京。
こんな街に、未練なんか、ない。
さよなら…。
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