章Ⅱ

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 蝗の群れは、絶えずヴォラティリティの高い市場へと向かう。  この一年で騰勢を強める原油相場へ向けられる投機資金は、本来が小さな市場の原油市場にとっては非常に巨額なものとなった。故にヴォラティリティの高い動きを生む。 「いったい何処まで原油相場は上昇するんだ? 産油国の量産する用意があるという発言も、焼け石に水っていう感じだな。」  蝗は何時の間にか原油をも食い尽くす。
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