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グルだったか。にしてもVシリーズ状態の皮膚を貫くなんてなかなか名のある武器に違いない。
「ゲハハァァァ」
岩男が立ち上がり拳を引く。
避けようとするが体を押さえつけられて身動きがとれない。
岩が全身に直撃した。
体が浮き上がり、視界が反転を繰り返す。
「よっと」
その状態から着地して見せたオレに驚く二人の敵。
ダメージはデカイ。だがまだ余裕があるところを見せれば迂闊には寄ってこないだろう。
骨も何本かやられた。背中には刺し傷が二ヶ所。
ほっといても治るだろう。
「『七つの大罪』って言うから七人もしくは七匹いるもんだとは思っていたけど、油断したな」
「さすがユリがぁ認めた存在ぃぃぃ」
「まだまだ殺り合えそうな勢いですね」
おっと、岩男じゃないほうは口調がオカマっぽいぞ。
これからオカマと呼ぶか。
「ですが少々顔色が優れないようですね」
「当たり前だ。平然としてられる怪我じゃないんだよ」
「いえいえ、それとは別に、ですよ。体、硬くなってませんか?」
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