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なかなかどうして、強いじゃないか。
ただ一人が強い力を持っているのとは違う。
連携があってこそ、互いを熟知しているからこそ、単純な計算では求まらない戦力になっている。
ブゥ――ブゥ――、とまた携帯が震えた。
見る余裕なんてないんだからやめてくれよ。
もしや瀬戸内か? イジメ過ぎた仕返しなのか?
アンニャロー、キューピーマ○ネーズで混ぜたワカメを口一杯に詰め込んでやる。
二刀のナイフの斬撃が奔る。
「よっと」
ヒラリとかわし、岩の拳が、左の横合いからぶん回されてくる。
跳び箱を跳ぶ要領で岩の拳を跳んだ。
「何故受けに回っているんです?」
「背中が痛いからに決まってんだろ」
「……楽しいから、戦っているのが楽しくて楽しくて堪らない。一秒でも長くこうして生死の賭け引きの狭間にいたい。違います?」
「さてね、自分でも分からない。分からないのに答えることはできない」
「ふっ、君とは良い友達になれそうな気がする」
「お互いまともだったらなれたかもな」
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