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光が溢れ暗い室内は薄っすらと照らされていく。逆光で良く見えないが一人の人物が僕の部屋へと入ってきた。
「な、なんで」
「オカマは何でもできるのよ」
できるわけあるかアホ。内心、罵るとオカマは部屋を見渡し何かを探している様子だ。
「こんなに暗くして・・・紫外線対策?なわけないわね。カビ生えてくるわよ」
「そんなことどうでもいい・・・って!ちょっと!!」
ずかずかと無遠慮に部屋に押し入り、カーテンを思いっきり外側へと開いた。薄っすらとしていた部屋はもっと照らされ、完全に暗闇とは言わない世界になってしまった。
「はー・・・すっきりした。じめじめしてたのよねー」
「眩しい・・・」
「少しはなれな・・・って、零君・・・!あんた・・・」
口をぱくぱくさせながら、僕を見つめる。
「あんた・・・女の子だったの・・・!!」
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