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「あ?もしかして知らなかったの?」
「え、ええ・・・まあ」
あらーと言いながらジロジロと僕を見てくる、僕は目を伏せてオカマとの視線を合わせないようにした。こういう視線は苦手だ。
「お風呂とかどうしてたの?」
「親が寝てるときに入ってた」
「髪も伸びっぱなしねぇ」
「三ヶ月位外に出てないから」
オカマは人懐っこい笑顔を見せて寝癖であっちこっちが跳ねてる僕の髪を一つつまみ、僕に近づいてにっと笑った。
「ああ、そう女の子だったの」
「そうそう、だから出てけ」
「もっと可愛くいいなさいよー」
「てめえに可愛く言う言葉なんてねえよ、ゴラ」
「まー勿体無い」
失礼しちゃうわ、なんて言いながらベッドの上に座り僕とオカマは向かい合わせになるような状況になった。
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