プロローグ

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 それは間違いなく男の声。発音が良く、本場の英語を聞いてるみたいだ。ドアからはあーだのうーだの唸ってる声がして、咳払いが一つ出た。 「あら、その声だと干からびてなさそうねー。良かったわ、アタシ真鍋 晶(まなべあきら)って言うの、よろしくねっ」 おい、ちょっと待て。 今まで封鎖してきたドアスコープを覗く、そこには顔の整った清潔感溢れるモデルのような男が立っていた。 見た目はともかく。うん、男だ。 「ちょっとー!何とか言いなさい!!あんたの周りは包囲されてんのよ!!」 いやいや僕は犯人ですか。ていうか・・・その独特の喋り方と妙に高い声・・・ 「オカマかよ!!」 「オカマを馬鹿にすんじゃないわよー!!」 .
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