星野惟紗

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『あ、星野惟紗じゃね?』 『は?!あいつ…っ…』 学校を行く気にもなれずさまよっていたら、アタシの名前を口にする女二人組がいることに気がついた。 あ、でもまた三人集まった。 だんだんこちらに近づいてくる。 ああ、めんどくさいな。 たしか…あの女は… 『おいっ星野っ!!!てめぇよくも人の彼氏ボコッてくれたなっ!!!!』 『てめぇの彼氏が悪いんだろ。しっかり躾くらいしといてよね。』 『なっ…』 『最低彼氏の彼女さん?』 その男は…うん、学校の図書室で女の子を暴行していた。 何があったかは知らないけど、偶然アタシはそこに居合わせたんだ。 てか、寝てたんだけど。 『殴るならアタシを殴りな』 アタシが言うと男がアタシのほうにむいた。 こいつ…ラリってる… 『抵抗すんなよ…』 『はいはい…』 さっきまで殴られていた女の子が不安そうにアタシをみつめる。 そして男が襲い掛かって来た、そのときだった。 『…アタシがいうこと聞くと思ってんの?ばかじゃん』 顔面を殴られた男は、一発で意識を失ったみたいだ。 だっさい…。
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