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「母上こっちだこっち~」
初夏の木漏れ日がもれるよき日より
母の飛鳥は走ってゆく勇路をおいかけていた
村長の嫡男として育てられた勇路は
強く、勇ましい男児にそだっていた
勇路いつものようにその日も日課としていた母との薬草とりに山へきていた
そういつものように
いつもの場所へ
しかし今日は違った
「あっあそこに薬草があるよ」
山の草原へ走っていると
……
こ………お……
何かの声が頭の中に入ってきた
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