第1戦 一章 誕生と静止

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頭の中が真っ白になる      「おい……こっちへ……」    だんだんのはっきり聞こえてくると同時に    いつの間にか    自分の足は止まる事を知らず進んでいる    「勇路~勇路」    母の声は耳に入っているのに    体は反応しない          そしてふっと我に返ると    そこには村で【渕神】と崇められる像が祭ってある      祠の前に立っていた    毎年村の守り神として崇められ    祭りなど催しているため勇路でさえ知っている場所だった        そして勇路は声に導かれるまま    祠の中へ足を踏み入れた        この時辺りはすでに薄暗く闇が迫ってきていた
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