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頭の中が真っ白になる
「おい……こっちへ……」
だんだんのはっきり聞こえてくると同時に
いつの間にか
自分の足は止まる事を知らず進んでいる
「勇路~勇路」
母の声は耳に入っているのに
体は反応しない
そしてふっと我に返ると
そこには村で【渕神】と崇められる像が祭ってある
祠の前に立っていた
毎年村の守り神として崇められ
祭りなど催しているため勇路でさえ知っている場所だった
そして勇路は声に導かれるまま
祠の中へ足を踏み入れた
この時辺りはすでに薄暗く闇が迫ってきていた
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