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「これはとっちゃだめだ…」
無意識に心の中でそう確信した勇路だったが体は自由を奪われている
そして
【さぁ…乱世を再び引き起こすのだ】
心のかすかな声は腕輪をはめると同時に
はっきりした声と何かが自分の頭と同化した気がした
そして勇路の意識はここで何かに完全に奪い取られてしまった
勇路であって勇路でない器の体は傍らの鉄の札をとり祠をでて歩き出した
その足は喜有村を目指して歩を進めていた
辺りは本能寺の変の炎で不気味に紅く夜道を照らしていた
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