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教室に戻って椅子を手に廊下へ整列。(今はどうなのか分からないが、当時は身長順に並んでいた。通称小さい順。)
すると先生が登場し僕達生徒に指示を出す。
トイレの事にはまだ気付いてないようだが、この時間から芸術鑑賞中は生きた心地がしなかった。
直接壊したのは僕ではないが、そんな事を言って逃げては友達関係にヒビが入ってしまう。小学五年生も、そのへんを気にしているのである。
で、体育館へ移動し芸術鑑賞。頭の中が便器の事でいっぱいで、体育館で何をやっていたのかさっぱり覚えていない。
三時間目と四時間目を使い芸術鑑賞が終了。次は給食である。
教室に戻る途中、僕達四人は
「なあ、どうしよう…」
「やっぱり…怒られるよね?」
「校長に呼び出されるよね?」
「今日の給食ってカレーだよね?」
などと話していた。傍から見れば相当ソワソワしていたに違いない。
気を落としながらとぼとぼと教室に戻ると、案の定トイレの前が騒がしい。先生も二人いる。
ちなみに僕達は五年三組で、トイレにいたのは二組と三組の先生。
うちの担任は優しくて良い先生なのだが、問題は二組の先生である。
この先生が怖いのなんのって、五年生の担任で一番厄介な先生であった。
普段は
「起立!」
と言うところを
「キリン!」
と、マグマも凍てつくギャグをぶっ放すオッサンなのだが、怒る時は怒る先生であった。
ちなみに野球部顧問で、僕達四人も野球部。奇跡のシチュエーションである。
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