ためらい

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「英二、遅かったね」 「不二~…陽菜を誘ってたんにゃ~…」 「フフ…ダメだった?」 「う~…失敗…」 「頑固だよね、陽菜。ちょくちょくテニス部の練習見にくるのに」 「だよね…」 嫌い…テニスなんて。 でもなんとなく、帰りにコートに寄ってしまう… 部長の手塚くんは、さすがといえるくらいテニスがうまい。 でも最近肩をかばって練習してるように見える… 大石は無駄がない。菊丸や後輩の面倒をちゃんと見ながら、練習もきちんとこなしてる。 菊丸は…遊んでるように見えて、真面目だ…意外にも。 不二周助。 彼は天才だ。 テニスの練習でそれを感じることができる。 オーラ…気迫…雰囲気… なにがそれを感じさせるんだろう… 見ていて飽きないから…ずっと見てしまう。 不二のプレー…昔の私に似てる…
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