ためらい

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次の日の朝。 ふとコートのそばを通ったら、ボールの音がした。 誰か朝練かな… のぞきこむと長い髪をみつあみにしている女の子がいた。 う~ん… サーブの練習、頑張ってはいるみたいだけど…いまいちな感じだ… 「脇あけすぎだし、ボールを最後まで見てない」 「えッ…」 気付くと私の隣りにちっちゃい男の子がいた。 女の子のフォームを的確に指摘したことに驚いた。 そのうちに、コート内の女の子が男の子に気付き、男の子はコートの中に入っていった… なんだったんだろ… テニス部かな… 「テニス部のちっちゃくてうまい男の子?」 「うん、わかる?」 教室についてから、不二に聞いてみた。 やっぱりただ者じゃない気がしたし…
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