ためらい

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ドンッ! 門を飛び出したところで何かにぶつかった。 「陽菜ッ!?」 「ふ…不二……」 「どうしたの…?息切らして…」 「……」 不二は優しい声で私を落ち着かせる… 不二を見てると自分が恥ずかしくなる… 過去にしばられて…一歩も前に進めない私。 不二にはどう映っているの? 「陽菜?大丈夫?…部室で休んで行ったら?」 「…いいよ、帰る…」 「よくないよ、ほら。行こう」 不二は私の腕をぐいっとつかんでひっぱって行った。 部室にはすぐについた。 中は男子が使っているわりにはキレイで、少し驚いた。 不二は私を、窓のそばのベンチのようなイスに座らせた。 「…なんかあったの?陽菜」 「え…?」
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