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「おはよっ。直樹!」
勢いよく窓が開いた。
「もぅ!早く起きてよ!学校行こぉ。」
遠慮なくベッドの上をバシバシと叩くのは昔から近所に住んでいる愛だ。
俺はもそもそと手だけを伸ばし煙草を探した。
ライターで火をつけふぅっと息を吐く。寝起きには煙草が一番だ。
たまに寝ぼけて布団に火種が落ちて熱い思いをす時もしばしば…。
「もう、やっと起きた。」
愛は呆れたように言った。
「学校…。行くんでしょ?」
俺は、呆れたように言う愛に呆れた。
「お前…。学校って…。もう昼間じゃん」
時計は1時を指していた。
愛も煙草に火を付けてから言った。
「まぁ、いいじゃん。」
俺と愛はそこまで真面目な方ではなくどちらと言うと浮いている方だった。
だからこんな日常と会話は茶飯事だった。
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