現実への目覚め

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(こ、ここは…) 気がつくとベッドの上にいた。 (女性の声)「アラ! 目が覚めたのね!」 ふと見ると看護婦さんだった。 (イサオ)「あ、あの…ここは… …!」 全身に激痛が走った。 (看護婦)「あっ! ダメダメ! アレから一週間たったけど、まだ動いてはいけません!」 (…アレから?) (イサオ)「アレからって…?」 (看護婦)「あぁ… 酷い事故だったわ。 車が次から次へとぶつかってねぇ…」 (交通事故?) (イサオ)「ケガ人は?」 (看護婦)「あなたよ。」 看護婦は少し怒ったように言った。 (イサオ)「す、すいません… 他には?」 (看護婦)「二人が亡くなったわ…。 女の子がケガですんだみたい… 隣の部屋よ。」 …!! (イサオ)「あ、ありがとうございます!!」 (看護婦)「いえいえ。 もう少しして、しっかり目が覚めたら動いてよし!」 (イサオ)「…はい…」
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