消えない記憶

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「ごめんな。ちゃんとガム買ってくるからな。」       私の頭を撫でながら「ママとばぁちゃんの言うこと聞いてお利口にしときや。」 そう言って父は2人の男の人と出て行った。 ガラガラガラ…ピシャ…        戸が閉まると、何故かばぁちゃんは私を抱き寄せ泣いていた。        「ごめんね…ごめんね…」と言ってるようだったケドはっきりとは聞こえない。        蝉の声がうるさくて。
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