消えない記憶

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幼いながらも 私はもう2人が帰って来ないとなんとなく悟った。          そして、  ばぁちゃんの前で2人の事を言ってはいけないんだろうなと。        何故か私は未だに父の顔をはっきり覚えている。        写真なんか一枚も持ってなかったのに。        それでもはっきり覚えている。            あの、後ろ姿も。          そして、私はそれ以来蝉が大っ嫌い。        あの日 ウルサい位に鳴いていた蝉。        今でも蝉の声を聞くと イヤな記憶が甦る。         毎年、蝉なんか絶滅してしまえばいいのに…と思う位大っ嫌い。         まぁ、ここ最近はただ単にウルサいから嫌いなんですがね( ̄∀ ̄)
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