PROLOGUE

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正直、彼等にはなにも接点はなかった。 クラスはバラバラ。 趣味も違うし、共通の知り合いもいない。 そんな三人だったばすだ。 そうだったはずだ。 もしもクラスが三で割り切れる数だったなら。 あるいは、一人少なかったのなら。 彼等は、出会うことはなかった。 各クラスで余った、いってみれば゛残り物゛。 そんな奴らが集まったチーム。 無表情でいつも眠たそうに猫を一匹、肩に乗せた少年と。 無表情で無口なうさぎの人形を大事そうに抱えた少女と。 いつもニコニコしているのに口から出てくるのは毒ばかりの狼を引き連れた青年。 やはり、彼等が出会ったのは必然と言うべきだろう。
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