38人が本棚に入れています
本棚に追加
ピーポー、ピーポー
周りが騒がしい。
ハッキリとしない頭を触ろうとした。
が、身体はピクリッとも反応しなかった。
『冗談キツイよ!』
再び手を動かそうとした。
やはり、身体は動かなかった。
少し経つと身体中に温かい物が流れた。
『なんだ?ぬるま湯かな?』
が身体を動かすことに専念した。
遠くの方で「キャーー!」と言う叫び声が聞こえた。
『うるさいな。何だよ?』
ぼやける視線を横に動かした。
制服を着た少女達が口を押さえていた。
「君、大丈夫か?」
スーツを着た男性が身体を揺すった。
『え?俺の事?』
スーツを着た男性は身体から手を離すと血がベットリと付いていた。
「うわぁぁ!血だ。」
スーツを着た男性は尻餅を着いた。
『意識が・揺らぐ。』
そして、深い闇に落ちた。
平成三年、七月-二十三日。
都市、東協都真宿区交差点で殺人事件が発生。《物語に登場する都市は存在しません。》
被害者、一名。
―県―市葉月町にお住みの出雲 慎輔 14歳が刃物で刺され死亡した。
『・・・・・・死んだって?嘘だろ?』
慎輔は自分の身体を見た。
慎輔は驚愕した。
『俺の身体が!・・・・・・・死んだのか。』
慎輔は死んだという事実を受け止めた。
最初のコメントを投稿しよう!