38人が本棚に入れています
本棚に追加
その時、慎輔の身体の横に少女が着た。
「ねぇ。貴方、生きたい?」
少女は慎輔の身体ではなく隣にいる慎輔の心に話しを掛けた。
『君。俺の事、解るの?』
慎輔は少女に話し掛けると少女は黙って頷いた。
慎輔は自分の身体を眺めると口を開いた。
『生きたい。生きて、楽しい思い出を創りたい!』
慎輔は深く願った。
すると、少女は微笑むと慎輔の視界は真っ白になった。
チュン、チュン。
外から聞こえてくる小鳥の鳴き声。
そして、流れ込んでくる朝日に眉間に皺を寄せた。
『んん。朝?』
慎輔は起き上がると確認するように布団の中の脚を見た。
『生きてるな。』
慎輔は安心したのか布団に潜り込んだ。
潜り込んでからしばらく経つと声が聞こえた。
「朝だよ!遅刻するよ。」
優しい声が慎輔の耳に届く。
最初のコメントを投稿しよう!