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俺様はイイコに詩音の部屋まで後ろをひょこひょこついていった。
部屋に入ると。
『ほら、飲んでいいよ。』
やっとごはんにありつける。
『いっただきまーす!!』
挨拶をきちんとしてから(しないと詩音が怒るんだもん)ほっそりとした首筋に噛みついた。
ジュワッ
っと牙から伝わってくる血は口の中にジワジワし広がった。
ほんのりとした鉄と濃厚でまろやかな味が身体に染み渡っていく。
『うっ』
牙が深く入っていく瞬間は痛くはないが違和感を感じるらしい。
しかし、詩音からの拒絶の言葉はでなかったから俺様は思う存分ごはんをいただいた。
最後に牙を抜いた部分を名残惜しげに一舐めしてから離すと詩音は疲れたなぁと言う顔をしていた。
『ごちそうさまでした!今日も詩音の血は美味しかったなぁ。』
うっとりとした顔で自分の口の周りをぺろりと舐めながら感想を教えてあげた。
『そりゃよかったね。』
血を吸った後はいつもちょっとだるそうにしてるけど…………仕方ないよね?
うん。仕方ない仕方ない。
でも美味しい血がいっぱいできるように後でほうれん草とレバーをおばさまに渡しておこっと。
俺様ってや~さしい♪
次のごはんは明後日。
今からもぅ楽しみだなぁ。
~end~
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