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朝の爽やかな登校、通勤時間。
ここでは学校がある日のみ活動している会がある。
『やっと今日の当番が回ってきたのね//詩音サマにお会いするのが楽しみ//』
『本当にね//朝のこの一時だけで1日頑張ろうって気にさせられますわ。』
そんな乙女たちの囁きの中パンパンっと手を叩く少女がいた。
『さぁ、宇賀崎詩音サマをこっそり愛でる会の活動を始めますわよ。ニコッ』
彼女の名前は通称姫百合の君。
詩音の通う聖ロレーヌ学院付属高校の女子部に通う一年生である。
しかしながら一年生とは思えない落ち着きと気品を備えていた。
見た目は艶やかに伸びた黒髪と黒目がちな瞳で日本人形のような可愛さである。
『皆さん詩音サマがいらっしゃる前に周辺のお掃除をしませんとね。』
『『『はいっ姫百合の君!』』』
そう、この会の目的とは宇賀崎詩音。その人だけを愛し、影から少しのお手伝いをすることなのだ。
会の規則はレポート用紙数十枚にも渡り、会のメンバーはそのすべてを暗記している。
~つづく~
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