緋色の刻印

【訪れた星】

　
『ひまーひっまーひまひまひま～』

いつもと変わらない

平凡で

退屈な

日曜日

フォルガが暇でうだうだしてる気持ちもわかる。

わかるけど

『うるさい』

そう、うるさすぎて宿題もろくに進まない

『だって～ひまなんだもん！遊ぶかごはんくれよぉ！！』

『い・や』

こんなアホに付き合ってるとこっちまでアホなんじゃないかと思ってくる。

『フォルガ、お前のクラスも宿題あるんじゃないのか？』

やっとちゃんとした返事をもらったことによろんでいるらしく机で宿題をしていたぼくの背にくっつき

『今週は宿題なんかないも～ん♪だからかまえ～♪♪』

かまってもらえるとわかるとすぐになついてくるから困るんだよ。

はぁ

『ぼく宿題中だから。』

冷たく言い離してもしぶとく

『いーやーだー』

と駄々をこねながら首に腕を回しじゃれついてくる。

邪魔な手を外そうとした瞬間

～つづく～