一章 「原因」

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朔は眩しかったので目を瞑っていた   次に目を開けたらそこには草原が広がっていた   「歴史で習ったと思うけど、遥か昔、この世には三つの種族がいたので知ってるよね」   「あ~、俺達『人間』、高い魔力を持つ『ノア』、そしてそのハーフ『エルドワ』」   桑島は確認するように頷いた   「ノアが滅んだのは、知ってるよね」   「己の高い魔力が暴走し、自ら絶滅した、で良いんだよな?」   質問に答えた朔は正直、此所が何処か知りたかった   それを察したのか、桑島は次のビジョンに移る   「……さっきの草原は何の意味が……」   「な~んも意味無いよ~戻り過ぎただけ~♪」   朔はそれを聞いて溜め息が出た。
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