一章 「原因」

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既に日は落ちかけ、暗くなってきた   「さて、俺はそろそろ帰らないとな」   そう言って立ち上がる朔 それに合わせて桑島も立った   「うん、遅くなってごめんね」   桑島は頭を下げる   「気にするな」   「明日、学校終ったらうちに来て、他にも色々教えないとだから」   「分かった」   帰ろうとする朔だが、桑島に袖を掴まれた   「どうしたんだ?」   と朔は聞くが、桑島は袖を掴んだまま、少し赤面しながら俯いてた   「……怖いのか?」   と、問うとコクコクと二回頷いた   「その…夜は物騒だし…」   「しょうがないな…」   「ありがと…」   そして二人で並んで帰った
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