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大体夜の九時頃
やっと家に着いた朔
ドアの取手を握り、捻ると何やら寒気がした
手には汗が滲み出た
朔は気配ですぐに分かった
ドアの向こうに美咲が立っているのを…
(や…やばいな…)
と迷ったが、勇気を出してドアを開けた
案の定…
「さ~~~~~~く~~~~~~~~?????」
「た…ただいま…」
何故か笑顔で腕を組んで立っている美咲
しかし、その笑顔がまた怖さを数倍引き立てた
朔は慎重に言葉を選んだ
ここで選択肢を間違えると最悪の場合
『飯抜き』
と言う地獄が待っている
ただでさえ腹が減ってる朔である
目を泳がせながら未だに言葉を探していた
「朔~?どうしたの~?」
笑いながら急かす美咲
「え…えっとだな…」
汗がダラダラと出る朔
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