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ある雨が降っている日だった。
普通にある家々の中の一つにある少年と少女がいた。
二人は昔からの幼馴染みだった。
二人の両親は居なく、二人で生活していた。
いつもの様に少女は少年を起こしに行った
彼の寝ているベッドの前に立つと深呼吸をし、大きな声でこう叫んだ
「朔!!!起きてよ!!!」
その大きな声に反応して朔と呼ばれた少年は飛び上がった。
「耳元で叫ばないでくれよ…耳が痛い」
不機嫌そうにそう言うと少女は
「だったらさっさと起きてよ!朝ご飯抜きにするよ!」
そう言って少女は朔の部屋から出ていった。
「ったく、美咲のやつは……」
上半身だけを起こして肩を下ろしながら呟いた。
彼の名前は
『神楽 朔』
19歳の大学二年生だ
そして彼女の名前は
『桜崎 美咲』
同じ19歳の大学二年生
この世界は魔学と言われる魔法の進歩によって繁栄してきた。
しかしその反面、内線、紛争が起き、二人の両親も連れて行かれたのだった。
朔は素早く着替え、階段を降り、リビングに向かった。
そこには膨れっ面の顔をした美咲が待っていた
「遅い~~先、食べちゃうよ?」
朔は自分の席に着いた
食べ始めてから最初に話したのさ美咲だった。
「今日はどうするの?」
朔は口に含んでいた物を飲み込むと
「学校行って、帰ったら寝る、以上だ」
「何それ~つまんない~」
「しょうがないだろ、そろそろテストなんだし、みんな忙しいんだよ。まぁ、お前はお気楽だから良いよな」
その言葉を聞いて美咲は
「ギクッ」
とは言わなかったがそんな感じの顔をした
「う、うるさいわね!私だってちゃんと勉強してるもん!」
「毎日外に遊びに行ってるのにか?」
「あ…う、うるさいわね!こ、このウシュラトンカチ!」
「お前、噛んでるぞ」
「バ……バカ!もう知らない!」
そう言って美咲は朔の目玉焼きを取って食べて皿をキッチンに持って行った
その早業は朔ですら見えなかった。
そして、二人でたわいもない話をしながら大学へ向かった。
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