プロローグ

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その後、あっという間に放課後になった   「じゃあ私は先に帰るね~彼女の名前教えなさいよ~」   「だから断るって…」   朔が言う前に美咲は帰ってしまった   「…ったく」   と頭を掻きながら屋上に向かう       夕日が海に沈もうとしている時間   朔は屋上に着いた そこには一人の少女が立っていた   (やっぱ、これは…)   さっさと断って帰りたいと思った そして朔はその少女に近付く   風が吹き少女の髪が靡く 色は夕日で赤くなっていた 見た感じ背が小さい   ふと、足音に気付いて振り向く少女   その顔はどことなく幼く見えた その少女が朔の顔を見るとニコッ と笑った   そして朔に向かって走り出す   「告白なら………」   「うぉあっ!」   その少女がバランスを崩し朔にもたれる   その時、ドアが開き二人組の女子が来たが空気を察したのか戻って行った   内心焦っていた朔だが   「大丈夫か?」   となだめる   少女は   「にはは…大丈夫…躓いただけ…」   少女は上目遣いでニッコリと朔を見た   そして朔から離れた
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