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「お前は馬鹿か！よくもまあ、人の尻尾何回も擦って、しかも寸止めなんて……仕方ない、今回は頭を撫でるので許してやろう」
途中聞き取り難いところがあったが、俺は取り敢えず、猫波の金髪に指を潜らせた。
「ふにゃ、あ、もうちょっと耳の後ろ掻いて。にゃあん……」
なんで頭を撫でるのかは知らないが、猫波は尻尾を擦られた時のように辛そうじゃなくて気持ち良さそうだ。
それを見たら、理由なんかどうでもよくなった。
耳の後ろを掻いてやると、決まって「にゃあん」と漏らした。やっぱり、こういうところは猫なんだなと思った。
「気持ち良いか、猫波」
「うにゃん……」
返事の代わりに、猫波の尻尾が俺の頬を撫でる。
フワッとした感触が、とても気持ち良い。
「これ位でいいか？」
「にゃあ……はっ!?」
いきなり猫波が、猫であるが故の素早さで立ち上がった。
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