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なんか、あの調子じゃ絶対にもっと出てきますよね。ゴミ袋持たせりゃ良かったかな。 そう思った、十秒後。 「お兄ちゃーん」 「ほら来た」 「ん?何が?」 「いや、なんでもない。で、次は何を見つけたんだ?」 そうそうと言いながら、自分の胸元をゴソゴソと探る。大してないのに、どうしてそんなとこに隠しますかな。 「あったあった、はい、お兄ちゃん」 「これは……」 早鳴の手には二通の手紙が握られていて、それぞれ、届へ、早鳴へと、達筆で書かれていた。 そのうちの、届へと書かれた手紙を早鳴から受け取る。 「おじいちゃんからの手紙か。もう読んだのか?」 「ううん。お兄ちゃんに渡してから読もうかなって」 そういうとこは気が利きますね。良い妹を持ちましたよ、本当。 「じゃあ、私のから読んでみるね」 え?音読ですか?だから渡しにきたんですか?それは予想外です。
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