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《いつもの》
暖かい光
眩しい空
いつもの場所で
いつも二人で飲む紅茶
いつも向かいに
白いカップ
君によく似た
ふわふわ
れもんの香り。
いつもの言葉に
溶けていく甘い粒
くるくる踊るオレンジ色
世界が薄く淡くなる…
どれくらい話したかな？
たくさん
たくさん
話したよね？
飲みかけの冷めた紅茶に
黄色い車輪が
沈んでく
私の香りをそこに残して…
いつもの時間に目が覚める
いつものように寝不足だけど
いつものように歩きだす
暖かい空
眩しい光
いつもの場所で
今は一人で飲む紅茶
今は向かいに
オシャレなカップ
コーヒーの匂いが
私を迎える
新しい
いつもの、が
始まってく…
暖かい腕に
眩しい笑顔
二人
この場所を後にする
白いカップが二つ
私の横を通り過ぎる
あなたに似た
ふわふわ
れもんの香り。
いつものように
振り返りたくなる
それでも
ゆっくり歩きだす
もう
いつものではない
あなたの香りを
そこに残して…
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