もしも……和海編

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静かな部屋に響くのは 絡めた舌から聞こえる 水音と二人の吐息 「凱……」 「キスばかりするなっ……てばっ…」 「はい」 ボタンを外し、うっすらと汗をかいた胸元に舌を這わせる 「あっ……っ」 男と経験がない訳ではないが、今までとは全然違う 凱が欲しくて堪らない 「ああっ…っ…もう…」 「嫌ですか?」 「違う……感じてる声を出すのが嫌だ」 「クスッ、可愛い声をもっと聞かせて」 「い……やだっ…」 そう言われると…… もっといじめたくなる 激しく胸元を刺激しながら、指を入れていく 「あっ…っ…」 「これ、どうしますか?」 反応した物にそっと触れながら意地悪な顔をして尋ねた 「恥ずかしいから……言うなっ」 「ではどうして欲しいか言うまでこうしましょう」 口で刺激しながら指を動かし、可愛い反応を楽しむ 「ああっ…っ…あ…んっ」 耐えるつもりか? 更に指を増やし奥に入れ、刺激をしながらその場所を探る 「うあっ!ああっ………もうっ…」 「もう?」 「ぃぃから……だから」 「聞こえません」 「もう……はやく和海が欲しいんだ……」 「今度は聞こえました」 「意地悪するなよっ…もう……グスッ…」 「凱が可愛いからつい……では少し我慢して」 「うん……」 指を抜き、その場所に 欲しがるものを押し付けた 「ちょっと待って!」 「ダメです」 そのまま体を押さえ付けながらゆっくり入り込む 「痛いっ!てばっ…」 「凱……力を抜け」 「いやっ…っ…だ…痛いっ…和海っ」 凱の泣き顔が可愛すぎて堪らない こんな風に誰かを思ったのは初めてだった
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