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焔が玄関を見ながら首をかしげていると、
「はっはっはっ!
美貴はもう行ってしまったのか」
振り向いた後ろには、祖父の『神宮寺 巌』が豪快に笑いながら立っていた。
巌は、神宮寺家の当主である。
「あっ、じいちゃん。 おはよう」
「うむ。
どれ朝飯にしようかの。
焔は、父さんと母さんに誕生日の感謝を伝えてからじゃな。」
そう言うと、巌は居間へと歩いていった。
「わかってるよ・・・」
そう焔は、巌の背中につぶやいたのだった。
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