第2章

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焔が玄関を見ながら首をかしげていると、 「はっはっはっ! 美貴はもう行ってしまったのか」 振り向いた後ろには、祖父の『神宮寺 巌』が豪快に笑いながら立っていた。 巌は、神宮寺家の当主である。 「あっ、じいちゃん。 おはよう」 「うむ。 どれ朝飯にしようかの。 焔は、父さんと母さんに誕生日の感謝を伝えてからじゃな。」 そう言うと、巌は居間へと歩いていった。 「わかってるよ・・・」 そう焔は、巌の背中につぶやいたのだった。  
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