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家に残された巌は、庭を見つめながら、
「今日で十六か・・・
早かったのぉ・・・
何も起こらなければよいのじゃが・・・
御先祖様、焔を守ってやってください。」
通学路を走っている焔はふと立ち止まり、ポケットの中から腕輪を取り出した。
その腕輪に違和感を感じながらも、はめてみることにしたのだが、明らかに腕輪は、焔の腕よりも大きかった。
「絶対にはめても落とすよなぁ・・・」
と、つぶやきながら、腕輪に腕を通したのだった。
すると、一瞬にして焔の腕にフィットしたのだ。
「えっ? どうなってんのこれ?
・・・・って、もう取れないし!
えぇぇー、呪われてるんじゃないのか?もしかして」
腕輪を外そうともがいていると、急に身体に激痛が走り、焔は腕を押さえながらその場でうずくまってしまった・・・・・
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