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激痛が治まり始めると、左腕が異常な熱を持ち、焔が死を覚悟したその時声が聞こえた。
『炎の血を引きし者よ・・・』
焔は朦朧としながらも周りを見渡したが、周りには誰もいなかったので、ついに幻聴まで聞こえ始めたと思った。
しかし、再び声が聞こえ始めた。
『炎の血を引きし者・・・焔よ』
自分の名前を呼ばれ、はっきりと認識させられた。
(この声の主は、俺に何か伝えたいことがあるんじゃないだろうか…)
そう思った焔は、熱に苦しみながらもその声に耳を傾けた。
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