第3章

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激痛が治まり始めると、左腕が異常な熱を持ち、焔が死を覚悟したその時声が聞こえた。 『炎の血を引きし者よ・・・』 焔は朦朧としながらも周りを見渡したが、周りには誰もいなかったので、ついに幻聴まで聞こえ始めたと思った。 しかし、再び声が聞こえ始めた。 『炎の血を引きし者・・・焔よ』 自分の名前を呼ばれ、はっきりと認識させられた。 (この声の主は、俺に何か伝えたいことがあるんじゃないだろうか…) そう思った焔は、熱に苦しみながらもその声に耳を傾けた。  
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