旅の始まりは雨の降る夜に

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「ここから、このゲームの重要事項となります。注意してお聞きください。」 祐「あぁ。」 「このゲーム内では、基本的に何をしても罰される事はありません。勿論、他のプレイヤーを殺しても大丈夫です。」 祐「………」 「そして、全てのプレイヤー同士が平気で殺し合いをするということを覚えておいてください。」 祐「何故殺し合う?」 「ゲームマスターを倒した者は帰る事が出来る…逆を取れば倒した者以外は帰る事が出来ない。つまり、他の者は自分が帰る為には邪魔な存在。ならば殺すのみ。人間の心理とは素晴らしいモノですね。」 祐「…ふざけんな。」 「ふざけてなどいません。別に、私達は殺しを強要してるわけでありません。貴方達が勝手に、そういう結末に行き着いただけではないですか。」 祐「う…」 「自分さえ良ければ他の誰がどうなろうと関係ない、それが人間というものです。」
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